勝てばボクシング界の主役「カネロVSムンギア」

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2024年5月5日(日本時間)

世界スーパーミドル級(76.20キロ以下)4団体統一戦

サウル・アルバレス(4団体統一王者)VSハイメ・ムンギア(WBC・WBO同級1位)

開催地:  ラスベガス

配信:  WOWOW / DAZN

現在ボクシング界はカネロを中心に回っている。カネロと対戦すれば破格なファイトマネーを得られるため、常に周辺階級の猛者もさ達がラブコールを送り続けている。

そんなカネロの対戦相手に選ばれたムンギア。ムンギアはビッグネームとの対戦歴がなく過小評価されているが、カズキ評価はベナビデスやモレルより高い

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選手情報

サウル・アルバレス

生年月日: 1990年7月18日 (33歳)

国籍: メキシコ

異名: カネロ

プロ戦績: 64戦60勝(39KO)2敗2分

現世界スーパーミドル級4団体統一王者

元WBO世界ライトヘビー級王者

元世界ミドル級3団体統一王者

元世界スーパーウェルター級3団体統一王者

世界4階級制覇王者

身長173cm・リーチ179cm・オーソドックス

過去の対戦相手: シェーン・モズリー(⚪️判定3-0)、フロイド・メイウェザーJr(⚫️判定0-2)、エリスランディ・ララ(⚪️判定2-1)、ミゲール・コット(⚪️判定3-0)、ゲンナジー・ゴロフキン(①△判定1-1 ②⚪️判定2-0 ③⚪️判定3-0)、セルゲイ・コバレフ(⚪️11RTKO)、カラム・スミス(⚪️判定3-0)、カレブ・プラント(⚪️11RTKO)、ディミトリー・ビボル(⚫️判定0-3)、ジョン・ライダー(⚪️判定3-0)、ジャメール・チャーロ(⚪️判定3-0)

錚々そうそうたるビッグネームと対戦している。キャリアの濃さは現役ボクサーではぶっちぎりだ。中量級〜重量級での4階級制覇は信じがたい偉業だ。

ファイトスタイル

筋肉質な分厚い体を見て分かると思うが、フィジカル負けすることは皆無パンチの強さは異常でガードの腕ごと破壊する

コンビネーションの種類も豊富で、フェイントや緩急のつけ方が上手い。得意パンチはアッパーとボディーショット

そしてカネロはディフェンスも凄い。ロープを背負いながら、ボディワークとヘッドムーブのみで華麗にかわせる技術がある。フットワークはほぼ使わない。

ハイメ・ムンギア

生年月日:  1996年10月6日 (27歳)

国籍: メキシコ

プロ戦績: 43戦全勝(34KO)

元WBO世界スーパーウェルター級王者

身長183cm ・リーチ183cm ・オーソドックス

過去の対戦相手:  サダム・アリ(⚪️4RTKO)、井上岳志(⚪️判定3-0)、セルゲイ・デレフヤンチェンコ(⚪️判定3-0)、ジョン・ライダー(⚪️9RTKO)

スーパーウェルター級時代のムンギアは荒削りで平凡な王者だった。だがそこから着実に実力をつけ、デレフヤンチェンコ、ライダーといった難敵を倒し、カネロ戦までこぎつけた

ファイトスタイル

パンチの強さはもちろんだが、それ以上に当て感とタイミングが素晴らしい予想外のコンビネーションを打つため、相手は読めずビッグパンチをもらってしまう

カウンターの合わせ方も天才的で、テレンス・クロフォードに近いものを感じる。中間距離の打ち合いにめっぽう強いが、逆にインファイトは苦手

ディフェンスはやや甘い打たれ強いため問題ない。

注目ポイント

両者非常に打たれ強く、KO決着は考えにくい。だがこの階級でカネロをKOできるとしたらムンギアしかいないと思っている。

直近の試合では、カネロがKOできなかったジョン・ライダーから4度ダウンを奪いTKO勝利している。

ムンギアは勝てば一気に4本のベルトを手にすることとなり、ボクシング界の主役になると言っても過言ではない。アップセットに期待がかかる。

試合解説

偉大な先輩を超えろ!ムンギア!

1R

ムンギアはジャブでカネロを牽制する。カネロは様子をうかがい手を出さない。

両者そのまま見せ場なく1R終了。

手数を評価しムンギア10-9

2R

カネロがギアを上げてきた。力強いフックを上下に打ち分ける。

ムンギアも負けじとジャブを上下に散らし、時折右ストレートを放つ。

一進一退の攻防が続いたが、明確なクリーンヒットなく終了。

手数を評価しムンギア10-9

3R

カネロ相手にここまで正面から打ち合うボクサーは記憶にない。ムンギアはハートが強い。

カネロの的中率が上がってきた左ボディーフック、右オーバーハンドと次々にヒット

ムンギアもフック、アッパーを織り交ぜた高速コンビネーションで反撃するが、カネロの鉄壁ガードを崩せない。

有効打を評価し10-9カネロ

4R

激しく打ち合う。ムンギアは手数が多い。カネロが押され気味。両者巧みなボディワークで決定打は許さない。

カネロの必殺右アッパーがムンギアの顔を跳ね上げ、さらに左フックが炸裂!!ムンギアがダウン!!

ムンギアはキャリア初のダウン!!あの打たれ強いムンギアがこんな簡単に倒れるとは、、、カネロのパンチ力は半端じゃない。。。

ムンギアは驚異的な回復力でこのラウンドを凌ぐ。

試合が大きく動いた10-8カネロ

5R

先ほどのダウンがなかったかのように手数を出すムンギア。ムンギアの攻めは単調気味で大振りパンチはカネロには当たらない

とはいえカネロも巧みなボディワークは見事だが、手数は少なく圧力もさほど感じない。年々衰えてきてるな。。。

手数を評価し10-9ムンギア

6R

ムンギアのパンチはことごとく空を切り、カネロは左アッパー、左フックと要所要所ヒットさせる。

ムンギアは果敢かかんに攻め込む姿勢はいいが、パンチ精度に欠ける

10-9カネロ

7R

ムンギアはジャブを基調とし、ボディーショットをヒットさせる。カウンター左フックもヒットさせ、らしさが出てきた。

カネロはロープを背負わされ、終始劣勢のラウンドだった。

10-9ムンギア

8R

カネロは最小限のボディワークでムンギアのパンチをかわし続ける。これぞ超一流のディフェンス

カネロはコンパクトなアッパー、フックを着実にヒットさせる。

10-9カネロ

9R

カネロは左ボディーを突き刺しムンギア右ストレートを顔面にヒットさせる。

どちらも疲れが見られ、パンチに力があまり乗ってない。ポイントを振るのが難しいラウンドだが、ムンギアが若干押してたか。

10-9ムンギア

10R

このラウンドもポイントを振るのが難しい。

手数はムンギアだけど、カネロは巧みなボディワークでかわし続け、合間にアッパーを当てていた

10-9カネロ

11R

珍しくカネロが鋭いジャブを出し続ける。ムンギアも負けじとジャブ、ワンツーを放つがことごとく当たらない

カネロは巧みにかわしながら、ボディー、アッパーと着実にヒットさせる。

10-9カネロ

12R

ムンギアはフックを振り回し大逆転を狙うが、カネロには当たらない。

カネロはガードを固め、コンパクトなフック、右ストレートを放ち押し返す。

無難に最終ラウンド終了。10-9カネロ

カズキ採点では115-112でカネロの勝ち

果たして結果は。。。

試合結果

ジャッジ1人目117-110、2人目116-111、3人目115-112

以上3-0の判定で勝者、、、

and STILL!!

サウル〜!カネロ〜!ア〜ルバレ〜ス!!

老獪ろうかいな省エネボクシングで勝ち切ったカネロ。手数は少なくスピードもなかったが、ディフェンス技術とアッパーの切れ味は健在だった。

ムンギアはアップセットならず。ただムンギアはまだ27歳と若いし、試合を重ねるごとに強くなってるから、みんなムンギアが終わりだと思うなよ

カネロだって偉大なメイウェザーに負けてからさらに強くなったんだからさ

感想

なんだろう。この試合を見ると井上尚弥ってスゲェなと改めて思う。

カネロのボディワークと打たれ強さは凄いけど、スピード・パンチの切れ・引き出しの多さ・カウンター技術など井上尚弥はレベルが違うわ

なんというか職人なんだよな。井上尚弥って。インテリジェンスでさ。

カネロは生物的に強いって感じで、ボクシング技術は井上尚弥やクロフォードほどではないよね

まあ明日井上尚弥がネリを早いラウンドでKOするはずなんで、みんなで見届けよう

隻眼カズキ

網膜剥離で片眼を失明しました。眼科検査の仕事をしてます。トレーニングが日課でSASUKE予選会に2度出場してます。
ボクシング観戦にハマるきっかけになった試合は井上尚弥VSオマール・ナルバエスです。
当ブログではアップセット(番狂せ)が起きそうな対戦カードに注目し、試合記録を投稿していきます。

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