2024年2月17日(日本時間)
IBF世界スーパーフェザー級(58.97キロ以下)挑戦者決定戦
シャフカッツ・ラヒモフ(IBF同級3位)VSエドゥアルド・ヌニェス(IBF同級4位)
開催地: タジキスタン
カズキお気に入りボクサーの1人であるラヒモフが登場。ヌニェスはKO率が凄まじく危険な相手なのは間違いない。ラヒモフには何とかここを乗り越えてコルディナと再戦してほしい。
選手情報
シャフカッツ・ラヒモフ
生年月日: 1994年8月14日 (29歳)
国籍: タジキスタン
異名: シアカーン(ベンガルトラ)
プロ戦績: 19戦17勝(14KO) 1敗1分
元IBF世界スーパーフェザー級王者
身長174cm・リーチ173cm・サウスポー
過去の対戦相手: ジョセフ・ディアス(△判定0-1)、ジョー・コルディナ(⚫️判定1-2)
ファイトスタイル
パンチの強さ回転力に優れ、接近戦での打ち合いを好む激闘型ボクサー。スタミナがあり最終ラウンドまで手数は落ちない。気持ちが強くパンチを効かされても下がらず前に出続ける。
カズキ的にコルディナ戦はラヒモフが勝っていた。コルディナの地元カーディフでの開催が判定に影響したのではないだろうか。
エドゥアルド・ヌニェス
生年月日: 1997年7月25日 (26歳)
国籍: メキシコ
異名: シュガー
プロ戦績: 26戦25勝(25KO)1敗
身長168cm ・リーチ173cm ・オーソドックス
過去の対戦相手: 有名な相手おらず
ファイトスタイル
25勝25KOという戦績から分かるようにハードパンチャー。直近の試合では元世界挑戦者を2Rに右フック1発でKOしている。
技術は感じない雑なボクシングだが、打たれ強さに自信があるのか、相打ち上等で強打を振り回してくる。ボディー打ちが得意。
注目ポイント
両選手とも接近戦での打ち合いに相当な自信があるため、死闘になることは間違いない。最後にはより気持ちが強い方が立っているだろう。
試合解説
1R
立ち上がりはヌニェスがジャブを中心に手数を出す。ラヒモフはガードを固めてジリジリ圧力をかけるが手を出さない。
ラヒモフがロープに追い詰め、左ストレート・右フックをヒットさせる。ヌニェスもボディー打ちで反撃するが、ラヒモフのガードが堅い。
有効打の数で10-9ラヒモフ
2R
序盤両者積極的に打ち合う。キレとパワーはヌニェスに分があるが、ラヒモフは下がらず前に出続ける。ラヒモフはヌニェスのボディー打ちをうまく対策している。
中盤ヌニェスが大振りフックの連打を浴びせる。右フック1発がヒット。少しグラついたラヒモフだが冷静に凌ぎ、今度はラヒモフがアッパー・フックのコンビネーションから左フックをヒットさせ、ヌニェスを下がらせる。
次第に両者の頭がぶつかる接近戦となり、ラヒモフが左フック、左ストレートをヒットさせる。ヌニェスは再び距離を取る。
後半もラヒモフが右フック、左ボディー、左ストレートを立て続けにヒット。
近距離・中間距離ともにラヒモフが優勢。10-9ラヒモフ
3R
ペースを掴んだラヒモフは攻勢を強める。コーナーに詰めてラッシュをかけるが、クリーンヒットはなし。ヌニェスの手数が減ってきたか。
要所要所でラヒモフの強烈な左ボディーが刺さる。この蓄積が後々効いてくるだろう。
10-9ラヒモフ
4R
開始早々、ラヒモフが小気味良いコンビネーションを繰り出す。ラヒモフは攻めのバリュエーションが豊富。
中盤ヌニェスの右フックトリプルの3発目がヒット。そこからヌニェスは流れの中で強烈なボディーを左・右・左と続けてヒット。タフなラヒモフだが、ここはさすがにクリンチ。
ラヒモフはジャブ、左ストレートを軸に一旦落ち着かせてラウンドを終える。
10-9ヌニェス
5R
ペースは渡さないぞと言わんばかりにラヒモフが左ストレートからの右フックとプレッシャーをかける。ヌニェスも単発ではあるがボディーを返す。両者クリーンヒットはなし。
後半両者接近して打ち合い、ラヒモフの顔が跳ね上がる。ヌニェスの強烈なボディーを立て続けにもらう。ラヒモフはディフェンスの集中が切れてきたか。
ヌニェスのペースになってきた。10-9ヌニェス
6R
両者休みたいが主導権は渡したくない。そんなラウンド。鋭い踏み込みで危険なフックを放つヌニェス。ラヒモフはジャブ、左ストレートと丁寧に組み立てる。両者ともクリーンヒットはない。
後半至近距離でヌニェスの強打が猛威を振るう。ガードお構いなしにフックを上下に打ち込む。ガードの上からだがダメージはありそう。
ラフモフは足を使い距離を取る。ヌニェスのフィジカルに面を食らってる様子。
10-9ヌニェス
7R
ここにきて動き、パンチのキレが増すヌニェス。ラヒモフが足を使い逃げる展開。ヌニェスがコーナーに追い込み、フック、アッパーと連打を浴びせる。ちょくちょくもらうラヒモフ。
終始ヌニェスが優勢で、防戦一方になってきたラヒモフ。クリンチも増えてきた。
10-9ヌニェス
8R
このラウンドも接近し強烈なフックを顔面、ボディーと叩きこむヌニェス。勝ち筋が見えてきたか。
ラヒモフは時折打ち返すが、明らかに被弾が多くなってきた。
ラヒモフが意地を見せ、フック・アッパーを織り交ぜた細かいコンビネーションで押し返す。リング中央で両者打ち合う。頭を密着させ打ち合いから逃げない両者。
10-9ヌニェス
9R
接近戦どつきあいの強さが持ち味であるラヒモフが、ここまで押し込まれるとは…
ラヒモフも何とか打ち返すが、回転力・クリーンヒットともヌニェスが上回る。ラヒモフの打たれ強さも大したもんだが。
10-9ヌニェス
10R
ダウンはないが、ダメージの蓄積が心配なラヒモフ。あらゆる角度からストレート、フック、アッパー、ボディーと打ち込むヌニェス。的中率も高い。サンドバッグ状態になってきたラヒモフ。
ラヒモフの打ち返しもヒットしているが、前進し続けるヌニェス。おそらくラヒモフのパンチはもう力が乗ってない。
10-9ヌニェス
11R
開始早々ヌニェスが猛ラッシュをかける。フックの嵐を受け、ロープを背負い反撃不可能なラヒモフを見た主審がたまらずストップ!!
これは賢明な判断。これ以上の被弾は危険だった。
試合結果
エドゥアルド・ヌニェスの11RTKO勝ち!!!
歓喜に沸くヌニェス陣営
これはアップセットと言っていい試合だ!!
感想
ここまで一方的な内容になるとは。。。
得意な接近戦で打ち負けたのだからラヒモフも文句はないだろう。
エドゥアルド・ヌニェス恐るべし。パンチの強さ・回転力が凄まじくタフさもあった。
そして王者ジョー・コルディナへの挑戦権を獲得!
ヌニェスが普通に勝つだろう。今後も当ブログでヌニェスの試合を特集していく。
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