2024年3月31日(日本時間)
WBA世界スーパーライト級(63.50キロ以下)タイトルマッチ
ローランド・ロメロ(王者)VSイサック・クルス(WBAライト級1位)
開催地: ラスベガス
配信: WOWOW
ライト級の連中はみんなクルスから逃げた。デービスもびびって再戦する気なし。クルスは痺れを切らして階級を上げた。ロメロは逃げなかっただけ男だ。
選手情報
ローランド・ロメロ
生年月日: 1995年10月14日 (28歳)
国籍: アメリカ
異名: ロリー
プロ戦績: 16戦15勝(13KO)1敗
現WBA世界スーパーライト級王者
元WBA世界ライト級暫定王者
身長173cm・リーチ173cm・オーソドックス
過去の対戦相手: ジャーボンテイ・デービス(⚫️6RTKO)、イスマエル・バロッソ(⚪️9RTKO)
ファイトスタイル
パワーと瞬発力はなかなかだが、パンチは大振りで、組み立ても雑。身体能力まかせの喧嘩スタイル。押し倒しなど反則行為も多い。
イスマエル・バロッソ戦は主審の奇怪なジャッジでTKO勝利となったが、完全に負け試合だった。
イサック・クルス
生年月日: 1998年5月24日 (25歳)
国籍: メキシコ
異名: ピットブル
プロ戦績: 28戦25勝(17KO)2敗1分
身長163cm ・リーチ160cm ・オーソドックス
過去の対戦相手: ジャーボンテイ・デービス(⚫️判定0-3)、ユリオルキス・ガンボア(⚪️5RTKO)
ファイトスタイル
体格の不利はクルスにとって関係ない。鋭い踏み込みから、全体重が乗った左右のフックを振り回してくる。追い足も速いため逃げれない。
ガードは鉄壁、それに加えて打たれ強い。パンチをもらってもびくともしない。相手からすると恐怖でしかない。
注目ポイント
ロメロとクルス、両者ともジャーボンテイ・デービスと対戦歴がある。ロメロはデービスの芸術的なカウンター左フックで沈められたが、クルスは勝ってたのでは?という内容だった。
怪物だらけのスーパーライト級でクルスは強さをアピールできるか。
試合解説
1R
らしさ全開でプレッシャーをかけ大振りフックを振り回すクルス。ロメロは足を使いクリンチで対処。
中盤相打ち気味にクルスの左フックがロメロにヒット!ロメロはすぐさまクリンチ。クリンチ解除後ぐらつくロメロ。ダメージは明らか。
クルスが追撃の左フックをヒット!大きくぐらつくロメロ。足がおぼつかない。仕留めにかかるクルスだが、大振りフックは精度に欠ける。
クリンチでなんとか凌いだロメロ。10-9クルス
2R
プレッシャーをかけるクルス。ロメロもジャブ、右ストレート、アッパーからの左フックと反撃するが、クルスのガードは堅い。
クルスが左フックを囮に強烈な右ボディーフックをヒット!顔をしかめるロメロだが、アッパー、フックを織り交ぜたコンビネーションで応戦する。
このラウンドは両者有効打が少なめ。ロメロの手数を評価し、10-9ロメロ
3R
プレッシャーはかけるが手数が少ないクルス。1発を狙ってるのか?するとクルスのいきなりの右オーバーハンドがかすめる。
ロメロはジャブを上下に上手く打ち分けポイントを取りにくる。後半クルスが接近戦でフックを振り回すが、ロメロも負けじと打ち合う。両者パンチの精度に欠く。
精彩を欠いているクルス。10-9ロメロ
4R
クルスの堅いガードに、ロメロのアッパーが上手く入る。
クルスが接近してきたところにロメロがカウンター左ボディーをクリーンヒット!が打たれ強いクルスは効いた素振りを見せない。
今度はクルスが右ボディーアッパーをヒット!畳み掛けるクルス。左ボディーフック、右オーバーハンド、左フックと立て続けにヒット!
ロメロは足を使い距離を取る。クルスがリズムに乗ってきた。ロメロをコーナーに追い詰め左フック、右オーバーハンドを浴びせる。ロメロがクリンチ。
調子を取り戻したクルス。10-9クルス
5R
ロメロは右ショート、ジャブ、右ボディーストレートと丁寧に攻める。
クリンチの離れ際にクルスの右ショートフックがヒット!下がるロメロに左ボディーフックをヒット!ロメロはボディーを嫌がっている。
クルスが左ボディージャブ、左ボディーフック、右ボディーフックと立て続けにヒット!ボディー打ちを徹底するクルス。
ロメロも下がりながら左ボディージャブ、左ボディーアッパーをヒットさせるが、パンチに力が乗っていない。
ホールディング、ローブローの反則行為で注意を受けるロメロ。切羽詰まってきたか。
再開後クルスは左フック、右ボディーを浴びせる!たまらずクリンチするロメロ。おっと!?レフェリーがロメロに1ポイント減点!ホールディングによるものだ。
ラウンド終了までクルスは上下にフックを浴びせ続けた。
的中率も上がってきたクルス。ロメロの減点もあったため、10-8クルス
6R
ロメロは手数を出しクルスの前進を止めようとするが、頑丈なクルスはびくともしない。
追いかけながらクルスは右ショートを放つが、ここはヘッドスリップでかわすロメロ。
クルスによるボディーショットの蓄積で、ロメロの脇腹が赤く腫れている。
ひたすら逃げるロメロ。手数も出なくなってきた。クルスはフック、右オーバーハンド、ボディーと休むことなく強打を浴びせ続ける。
10-9クルス
7R
丁寧に左ボディージャブをヒットさせるクルス。ロメロもジャブ、右ストレートを返すがクルスのガードは堅くヒットしない。
クルスの鋭いカウンター左フックが浅めにヒット!危険なタイミングだった。
上下に強烈なフックを叩きこみ続けるクルス。ロメロはしんどい展開。
クルスの右ショートカウンターが浅めにヒット!またも危険なタイミング。さらにクルスの左フックがヒット!ロメロは逃げながらバランスを崩しロープにもたれる。
クルスはさらに右アッパー、左フックをヒット!ロメロのダメージは明らかで、仕留めにかかるクルス。
フック、アッパー、右ストレートと猛連打を浴びせるクルス!ロメロはダウン寸前だが、クルスもさすがに打ち疲れ手が止まりラウンド終了。
次のラウンドで終わるか10-9クルス
8R
さっそくクルスが左フックからの右ボディーフックを綺麗にヒット!さらにボディーを集中攻撃。
クルスのカウンター左フックがヒット!ここでクルスのグローブのテープが剥がれ、レフェリーが中断させる。
ロメロにとってはラッキー。この時間で少し回復できる。
再開後、クルスの右オーバーハンドがヒット!!そしてフックの猛ラッシュ!!ロメロがお手上げ状態になったところ、レフェリーがすぐさまストップ!!試合終了!!
クルスの8RTKO勝ち!!!
王座交代!新チャンピオン!
クルスは念願の王座獲得!!
試合結果
イサック・クルスの8RTKO勝ち!!!
WBA世界スーパーライト級新チャンピオン!!
ピットブル恐るべし。。。
勝利インタビューでは他団体の王者誰とでもやると宣言。
感想
ロメロは前半良かったラウンドもあったが、中盤以降はクルスの圧力とパワーになす術がなかった。
ライト級時代ジャーボンテイ・デービスに惜しくも判定負けを喫したクルスが念願の世界王座獲得となった。
現在スーパーライト級は化け物揃いで最もレベルの高い階級だ。だがクルスはこの階級でも確かな強さを示した。他団体の王者であるヘイニー、テオフィモ、マティアス誰が相手でも勝つ可能性は十分ある。
なんならパワーと頑丈さはこの階級でも屈指だ。カズキ的にクルスと最も観たい相手はマティアス1択だ。マティアスはパンチが非常に硬く、不死身かというぐらい打たれ強い。クルスと間違いなく噛み合う。
相手が吹き飛ぶほどパンチが強いイスマエル・バロッソ師匠との試合も観たい。
今後とも当ブログでピットブルの試合を追っていく。
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